Archive for 2014

映画「ダラス・バイヤーズクラブ」の紹介

2014.12.01

ICUに勤務して5年目、HIVプロジェクトメンバー1年目の角谷です。

私は普段よく映画を見るのですが、今回HIVの治療薬の進歩にひとりの患者をが関わっていることを伝えたく思い、以前に見た「ダラス・バイヤーズクラブ」という映画を紹介したいと思います。

 

映画

 

この映画はアメリカで初の抗HIV薬であるAZTが処方開始になる時の話で、実話を元に作られています。舞台はHIV感染症がまだ「死の病」であった1980年代。HIV陽性と診断された男性が、当時承認されていない抗HIV薬を密輸し、密売組織を作ります。

 

主人公がつくった密売組織は違法ではありましたが、このような患者の強い社会運動があったからこそ抗HIV薬の開発・普及が促進された背景があったことが分かります。そして、映画の中でのHIVを取り巻く社会状況はとてもリアルで、当時の偏見や主人公の苦しみや葛藤が描かれており、その中で社会を変えるような行動を起こした主人公の行動力と影響力は必見です。

 

主人公を演じているマシュー・マコノヒーはこの映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。この役柄を演じるために極度に体重を落として挑んだ演技には魂を揺さぶられます。この年、4度目のノミネートだったレオナルド・ディカプリオが主演男優賞を逃したことも納得できます(私はディカプリオが好きなのですが)。その他俳優陣も秀逸です。

 

丁寧に描かれた作品です、ぜひご覧になってみてください。

訪問看護師研修会開催(長崎)

2014.11.20

長崎研修会写真

平成26年11月8日(土)長崎市医師会で、訪問看護師研修会を開催しました。

訪問看護師・施設看護師を含め47名の方が参加されました。

今回HIVの研修に初めて参加された方が大半であり、実際にケアにあたったことがある方も少数でした。

そのような中で、医師や看護師、MSWの講義によるHIV/AIDSの基礎知識や陽性者の療養支援、社会制度の活用だけでなく、実際に在宅支援を経験された事例を通して、訪問看護導入までの流れや、病院と訪問看護ステーションの連携、バックアップ体制を知っていただくよい機会になったと思います。

研究事業へのご協力のお願い

2014.11.05

大阪医療センター感染症内科では、厚労科研研究に協力しておりますので、ご理解とご協力をお願い致します。

詳しくは下記URLをご覧ください。

 

当センターの概要(情報公開文書)

http://www.onh.go.jp/khac/center/koukaibunsho.html

 

研究成果発表会開催のお知らせ(11/30)

2014.10.28

1130発表会チラシ

平成26年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班(研究代表者 白阪琢磨)」では、この度、厚生労働科学研究の一層の推進に資するとともに、厚生科学研究を含めた科学技術に対する国民の理解の増進と関心の喚起に資することを目的として、11月30日(日)に研究成果発表会を開催いたします。ご興味のある方は是非ご参加ください。

 

日 時:2014年11月30日(日) 13:30~16:30(受付13:00)

場 所:アプローズタワー貸会議室13階10号室

対 象:どなたでもご参加いただけます

定 員:先着80名(予約不要)

参加費:無料

主 催:公益財団法人エイズ予防財団

 

「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班」ホームページ もご覧ください。

http://www.haart-support.jp/

毎年12月1日は世界エイズデー

2014.10.21

HP用 世界エイズデーとは、世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、世界保健機関(WHO)が1988年に制定したものです。
毎年12月1日”World AIDS Day”(世界エイズデー)を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
日本でもその趣旨に賛同し、毎年12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進しており、全国各地で様々な「世界エイズデー」イベントが実施されています。
先日、公益財団法人エイズ予防財団主催、平成26年度「世界エイズデー」ポスター コンクールの審査結果が発表されました。
今年度の応募点数は、小学生の部38点、中学生の部262点、高校生の部260点、一般の部179点の合計739点あり、その中から一般の部  永井 優衣さんの作品が選ばれています。
平成26年度のキャンペーンテーマは『AIDS IS NOT OVER ~まだ終わっていない~』。2013年の1年間で、新規HIV感染者報告数は1,106 件(過去2位)、感染に気づかずに エイズを発症して報告された新規エイズ患者報告数は484 件(過去最多)で、合計1,590 件(過去最多)。全体に占める新規AIDS患者の割合が3割を超える状況が続いています。
世界エイズデーを通じて、1人でも多くの方にHIV/AIDSに関する正しい知識が普及されることを望みます。

エイズ看護プロジェクトメンバー 大塚由紀

地域密着型研修開催

2014.10.02

0917大阪研修会2

 

 

9月17日(水)四天王寺 悲田院で地域密着型研修を行いました。

訪問看護師対象ではありましたが、同敷地内の関連施設に勤務されている

スタッフにも研修開催の声かけをしていただき、介護士や理学療法士、

事務の方々など他職種50名近い方が参加されました。

HIV/AIDSの研修に初めて参加される方が大半でしたが、研修参加者の疾患に

対する関心の高さが窺え、私自身もあらためて正しい知識を持っていただく

ことの大切さを実感する研修となりました。

今後も研修を通して知識の普及を行い、地域との連携を築いていけるよう

努めていきたいと思います。

エイズ看護プロジェクト 院内勉強会

2014.09.19

7.14エイズ看護プロジェクト院内勉強会

 

7月14日、エイズ看護プロジェクト主催のHIV/AIDS基礎知識について、院内勉強会を開催しました。当センター看護師53名の参加がありました。
HIVコーディネーターナースの東看護師より、HIV/AIDS患者の背景と支援について、感染症内科の渡邊医師に疾患や診断、治療についての内容をご講義いただきました。
HIV/AIDS患者は増加傾向にあり、どの病棟でもHIV/AIDSの患者様への看護介入が行える必要があります。
今回の勉強会で、HIV/AIDSの拠点病院で働く私たちが知っておくべき基礎知識について学ぶことができたので、得た知識を病棟スタッフに伝達・共有し、HIV/AIDS看護を深めていきたいと思います。

 

エイズ看護プロジェクトメンバー 看護師 今塩屋貴美

マンガ「青い薬」の紹介

2014.08.04

1青い薬

2青い薬

 

  
 私は本屋に行くのが大好きです。先日本屋に行った際、「青い薬」という題名のフランスのマンガを偶然発見しました。今回はこの本の紹介をしたいと思います。
 この本はフランス人でBD(バンドデシネ;フランス語で漫画)作家である作者の彼女がHIV感染者となり、その事実を作者に告白し病気を受け入れ人生を共に歩んでいく過程を描いた半自伝的作品です。表紙はフランスらしくすごくポップでおしゃれな感じです。しかし内容は非常にリアルで、私は読み終えてから、主人公と彼女が病気に対して苦しみながらも前向きに受け止め歩いていく姿に泣いてしまいました。絵自体は全編白黒で、筆のようなタッチで荒々しく描かれており、それが一層リアルさを増したように感じさせます。日本の漫画に読み慣れている方ならもしかすると(個人的な意見ですが)絵が少し雑ですし、翻訳なので表現が少し堅苦しく、読み進めるのが難しいことがあるかもしれません。でも漫画でHIVについて取り上げたものは日本では非常に珍しいですし、HIVの患者さまを一番そばで支えるパートナーの本音がよく描かれていると思います。
 私はこの本から、生きるということや病気にこんなにも深く向き合い、決断をしている人もいるんだと思いました。これからもこのような患者さまに対し、身体面だけでなく精神的なサポートもしていきたいと感じました。私は、この気持ちをプロジェクトのメンバーとして病棟スタッフや他の方にも伝えたいと思い、今回この本の紹介をしました。機会があれば、一度読んでみて下さい。

エイズ看護プロジェクトメンバー    長澤朋子

地域密着型研修会開催

2014.07.29

DSC_0423

 

 

7月12日に福岡県にある粕屋医師会訪問看護ステーションにて、地域密着型研修を行いました。

研修会には近隣の訪問看護ステーションからもお集まりいただき、合計16名の参加がありました。

講演終了後の意見交換やアンケートからも、地域の医療を支える皆さんの意識の高さを感じました。

今後、HIV患者の支援には地域の協力が不可欠です。

その連携の一歩となる研修会になったと思います。

HIV/AIDS看護師研修(初心者コース)開催

2014.07.14

研修会


6月16日、17日にエイズ看護プロジェクト主催のHIV/AIDS看護師研修 初心者コースを開催しました。この研修は、基礎的な知識を学習する機会であるとともに、日本エイズ学会認定看護師の学会指定の研修会となっています。エイズ看護の経験が少ない方やコーディネーターナースを目指す方など、院外19名、院内12名の合計31名の方が参加下さいました。

 


私たちは、当センターでエイズ看護プロジェクトのメンバーとして活動しています。この度は、HIV/AIDS看護師研修 初心者コース開催担当者の一人として準備に携わりました。当日は私たちも講義を聴講しました。専門病棟以外ではAIDS患者の入院はわずかですが、HIV感染症を既往にもつ患者の入院はあります。講義の中でもありましたが今後増加していくと考えられます。すべてのスタッフが同じレベルの知識を持って看護を実施できるようにする必要があると感じました。

 


研修会終了時にアンケートでたくさんの貴重な意見や感想をいただきました。次回は9月に研修会の開催を予定していますのでいかしていきたいと思います。
参加者の方々が、研修での学びを他のスタッフへ伝達して、HIV/AIDSの患者さんの看護の知識を深まることを願います。今後私たちも、HIV/AIDSの基礎知識の普及や予防活動を行っていきたいと思います。

 

                       エイズ看護プロジェクトメンバー

看護師  平井久美子 金子友香